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by quwaimai
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その日の形
本は好きでそれなりに読んでいるんだけれど、いわゆる「感動」というものを本の中でしたことは少ない。結構ドライに読むことが多い。

昨日さりげに手にした、購入後しばらく時間の空いていた重松清の「その日のまえに」―読み始めてから心が掴まれて離れられなかった。私は感動しているのか?それはやっぱり分からなかったけれど、本から離れられない経験は初めてだった。

『その日』とは即ち「死」を迎える日のことで、その日を迎えようとする(見守ろう、目の当たりにしようとする)人々がいくつかの短編に描かれている。
そして、「死ぬ」も「生きる」も「死んでいない」も「生きていない」も「死にたくない」も「生きたくない」も、筆者は全て同じ濃度で描きだしている。そこに筆者の死生観やメッセージめいたものはなく、ただただ全ての『その日』の形をこちらに伝えてくる。
だから物語がすごい圧力でこちらに向かってきて、それをどう受けとめれば良いのか分からなくて、離れられなかった。

きっとこの先も手にとることがあるだろう本。

大切な人が居る人、大切にされている人、自分のことが大切な人、大切って何か分からない人…全ての人に読んで欲しい本。

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by quwaimai | 2009-11-27 12:39 | book
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